灰になるまで腐女子です?

二次元沼にハマった永遠の35歳主腐が同輩を求めて綴る戯言

本当にあった昔話1️⃣2️⃣ 忘れられない灯り

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「夜の高速道路が好きでして~」というネタはこのブログでも何度か語ったおぼえがありますが、その癖(ヘキ)が始まったのは小学生くらいに遡ります。

 我が家に初めて自家用車がやってきたのは小学校一年の時でした。今思えば随分と遅いように感じますが、そもそも都会(交通機関が発達しているため、車はなくても生活できる)で勤務していた父が地方へ転勤になったタイミングであり(車を買うまではチャリで通勤していたっぽい)オラも幼稚園を転園してからの小学校入学は今の住所だったわけです。そうか、オラってば最初は都会っ子だったんだ(笑)。

 さて、小学校~中学校の夏休み期間には母方の実家へ避暑を兼ねて里帰りするという話も以前に書きましたが☟

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 当時、帰省の方法は母と妹の三人で新幹線や在来線を利用し、あとから父が合流するパターンだったり、全員が車に乗っての、父の運転で高速道路を走ったりと、その時々によって変わりました。詳しい経緯は聞かされていませんけれども、恐らく父の休暇日程の都合だと思われます。

 ある夏、「車での移動」で帰省する年のこと。何しろ昭和の車(しかも安い車種)ですから、現代のような高性能であるはずもなくエアコンもついていない。よって、クソ暑い上に混雑している日中の移動は避けて夜間に出発するという手段をとりました。夜中に走って翌朝早くに目的地到着、というわけです。母は助手席で、後部座席に座らされたオラと妹に対して「あんたたちは寝ていなさい」と言うんだけど、そんな真夜中のドライブなんて、子供にとってはワクワクイベントじゃないっスか、かなり遅くまで起きて車窓からの景色を眺めていましたね。サービスエリアでの休憩時に買ってもらえる缶コーヒー(勿論ペットボトルのない時代です)も特別感があって、とても嬉しかったおぼえがあります。

 もっとも、夜の高速道路から見える景色なんて、大半は山と暗闇(笑)なんですが、インターチェンジ付近ではド派手なホテルが乱立しており(あの頃は今よりも建物数が多かったと思う)妹と一緒に「お城だ~、いっぱいあるー!」と騒いで喜んでいました。幼少期にそういう反応をした方も多いでしょうし、自分の子供にもそれを言われて苦笑した経験がある方もおられると思います。それらの建物の意味するところがわかる年齢になってからは「お城だ」と言わなくなった代わりに、様々な空想に駆り立てられるようになりました。ただし、建物内で行なわれている✕✕✕なコトよりも、そこまでに至るシチュエーションを創作する、いわば「一時創作」でありまして、このヘキ、まさかXX年経った今でも続いているとはね。

 それらICの「お城」は白い壁だったりレンガ調だったりで、外周りに使われている照明は電球色(自作小説ではペールオレンジなどとシャレて表現するけど要は電球)か、或いは赤青紫といったネオンサインで、エロい雰囲気こそたっぷりだけど陽気で明るい。ところが、道中のとある場所で見かけた、とある建物は「お城」とは真逆の存在であり、当時のオラに強烈なインパクトを与えました。さすがに詳細な部分は薄れつつありますが、今でもありありと記憶に残っています。

 件の建物、ホテルのような大型の建築物ではなく民家と同じサイズなので、その大きさで、しかも夜間に見て記憶に残るということは高速道路付近ではなく、一般道に面した場所に建っていたものだと思われます。が、一階建てだったのか二階もあったのかなどは覚えておらず、ただ、暗がりの中にぽつんとあって、陰気で不気味な感じだったこと、場末のバーを彷彿させる古びた西洋風建築で木製の扉だったこと、その扉の上部の灯り(照明の形が丸なのか長方形だったかは不明)が建物の前面を照らしていたこと、さらには灯りの色が蛍の光のような冷たい黄緑色だったことが印象的でした。当時発売されて話題を呼んでいたが、今ではあって当たり前の商品になっているマーカーペンの、蛍光イエローと同じような色と説明すればおわかり頂けるかと思います。「蛍光ペンかよ」って思ったもんね。

 一般家庭の玄関口でそんな色の照明を使うってのはまずないと思われるし、建物自体の印象から、夜に営業している何らかの店ではないかと推察したのですが、バーにしろスナックにしろ、あの色合いの灯りでは怪し過ぎてお客が近寄らないのでは、と、いらぬ心配までしました。怪しくて不気味な、それでいて、いかがわしくて淫靡な雰囲気を醸し出しており、入るのは勇気がいるけど近くで見てみたい、そんな思いにかられたものです。

 その後も車での帰省の度に当の建物をチェックし続けましたが、里帰りイベントに参加しなくなる直前までは存在したけれど、今ではそこらがどうなっているのかは全くわかりません。先日、次男のところへ行った帰りに夜の高速道路を進む際に、ふと、この「蛍光イエローの灯りの店?」のことを思い出して、これは何らかの形で書き留めておかねばと考えて今回の記事にした次第です。

 

新規BL小説の表紙(実現するのか)

 さらに、この思い出を一時創作に生かせないかと考えまして、サブブログ1で扱っているBL小説の、新規作品の元ネタにしようと思案中です。既に2作品が中断されたまま一年以上放置されているのに新作かよと思われると恐縮至極なんですが「ネタが降ってくる」ってのは本当に「あるある」でして、降ってきたタイミングでないと書けないものなんですね。ちなみに上記のイラストは記憶の中の画像をクリスタで再現し、小説の表紙にしてみようと試みたものの、それらしい玄関の素材が見つからず、普通の住宅っぽくなってしまいました。かといって自分で描く腕はないしね。もっとイメージに近い素材があれば差し替える所存です。それでは新規BL小説がUPされるか否か、生温かい目で見守ってください。

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