灰になるまで腐女子です?

二次元沼にハマった永遠の35歳主腐が同輩を求めて綴る戯言

本当にあった昔話7️⃣ マブダチ軍団合宿

 幼少期の頃から例年夏休みには家族で母方の実家(かなり遠方)へ旅行がてら里帰りするのが我が家の習わしだったのですが、その年は飼っていた犬を預ける宛がなく(ペットホテルなどない時代)連れていくのも難しいため(車酔いするので厄介なのだ)オラが家に残って犬の面倒をみることになりました。既に高校生になって田舎への里帰りを楽しみにする齢でもなくなったので、パスする理由が出来て内心喜んでいたんですね。とはいえ、女子高生が何日も一人で過ごすのは不用心だ、ってんで、友達に泊まってもらおうという話になりました。自宅に泊まって欲しいと頼める相手となると、かなり親しい間柄ということになりますが、高校で特に仲の良かったメンツは自身を含めて五人。そこで話をもちかけると四人全員ともOK、ここにマブダチ軍団の合宿が実現したのです。

 マブダチ軍団というからには、その内の一人はお馴染みマブダチH。その他に、先の記事・昔話4️⃣☝で登場、家庭科室から大胆な脱走をかましたフライングゲットYと、常に冷めた目で仲間たちにツッコミを入れるJ、男に対する理想と憧れは小学生女子レベルの夢見る乙女Cがいました。さすがに今ではH以外の三人とは疎遠になってしまったけれど、クラスが変わっても友情を保ち続けた仲間たちです。
 さてさて、ウチに集まった軍団は大はしゃぎ。学校に関する噂話やここだけの話、気になる男子の話といったおしゃべりはもちろん、仮装をして写真を撮ったり(現代のコスプレパーティーみたいなものだな)食材を買い出しして、思い思いの料理を作って振舞ったりと楽しく過ごしました。
 当時の我が家は(今もだけど)リビングダイニングの間取りになっていたので、食卓からテレビが視聴できるんですね。夕食後、誰かが「観たい番組がある」と言ってテレビをかけたのか、音がないと寂しい、賑やかしでかけっぱなしにしていたのか記憶にないのですが、少なくともオラはテレビが観たいと思ったわけではなく、気がつくと何かしらの番組が放映されていた状態で、そのうちに洋画の放送が始まりました。
 ながら観というか、おしゃべりの合間でテレビ画面に目をやっていた我々でしたが、次第にその映画の内容に引き込まれていきまして、やがて全員固唾を飲んで注視する状況になったのです。もう誰もしゃべらずに「シ~ン」となってしまいました。その映画のタイトルは『キャリー』(と入力すると「ぱみゅぱみゅ」がついてくるあたり、時代を感じる)。有名なホラー映画ですが、ホラーやオカルトが苦手なオラはタイトルこそ知っていたけど内容は知らないし、知りたくもない種類の映画だったわけです。それでも観始めると気になってしまうもの。
※以下、映画の内容に触れています(ネタバレ注意)。
 

検索したら出てきた DVDのパッケージ
 いじめられっ子の女子高校生キャリー、じつは超能力の持ち主で、参加したパーティーで相手をした男子と共にベストカップルに選ばれる。その壇上で頭から豚の血を浴びせられ逆上、クラスメイトたちを惨殺……というシーンがこの映画のクライマックス。血をぶっかけるなんて悪趣味だよなとは思ったものの、彼女が自分の母も殺して破滅するラスト辺りまで、なんだかんだで観続けていたんですよ。とりあえず収拾がついてやれやれと思った矢先、生き残ってキャリーの墓参りに来たスーが墓前に花を捧げていたところ、地中から伸びてきた手がスーの足を掴む、衝撃のラストシーンにみんなパニック状態に。特に乙女のCは大パニックを起こしてキャーキャー叫びまくり。家の外に声が洩れていたら、何か事件が起きたと思われたかもしれない、軍団最大の危機になってしまいました。
 そのうちにCのパニックも収まったんですけど、その晩はみんな興奮して眠れなかったんじゃなかったかな。客間(和室)に布団をずらっと敷いてゴロ寝をしたと思ったけど、各自一人でトイレに行けたのかどうか不明。大変な合宿の夜の顛末でした。ホラーなんて観るもんじゃないね。
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