以前の記事で各BLサイトに投稿していること、ブログのネタに詰まっている等グダグダ書きましたが☟
そういや最近「これはどんなもんじゃろの」と思うことがあったじゃないか、あれをネタにすべきだと、なんでもっと早く気づかなかったのかと。
以前、ワシがリアタイでオリジナルBL小説新人賞に応募していた頃、舞台として扱われるのは、ヤ◯ザ(マフ◯ア含む)とホストが全盛だったと記しました。一般ピープルの自分たちとは住む世界の違う人々で、ドラマチックで危険な香りがするのも魅力的。それでいて、ドラマや映画に取り上げられるから業界の情報は集めやすい、すなわち描きやすい。そういった理由から流行ったのだと思いますし、今でも人気のジャンルなのは投稿された作品群を拝見するとわかります。
BL創成期?は高校生や大学生を扱う学生物が多かったんじゃないかと推察するワシ、誰もが体験している学校生活を舞台にするのはやりやすいけど、ウン十年の歴史の中ではもはや飽和状態。さらに言えば、高校まではともかく、大学となると専門性が強化されるので、学部によっては内情を知らないと描けません。リーマンは、自分でも書いたから判りますが、知らない業界を描くのは難しいし、嘘で固めてもバレます。だからといってリーマン物なのに仕事をしている場面がない、アフター5の話ばかりじゃシラけますよね。
ワシは何度かの転職経験があり、派遣で働いたこともあるため、そこで得られた会社の情報を作品に投影させています。また、盟友たちから各職場の情報を得たりもしていますが、それでもせいぜい五、六社であり、その他の業界は不案内なので取材でもしない限り描けない。逆に言えば、プロは取材しているから色んな業界が描けるわけだ。素人が描けるリーマン物の舞台には限度があるってことですね。もちろん、同じ業界でも違う展開をさせれば、それはそれで面白い作品になるだろうから、要は味付け次第なんですが。
その他に人気の舞台は華やかな芸能界や、セレブ感のあるドクターなど。最近あまり見かけないのがアラブの石油王(笑)。原油価格が下落しているからでしょうか。で、近年増えたなと感じるのが人外とオメガバースですね。人外、お相手が半獣だとか、吸血鬼やら悪魔やら、場合によっては神様? 何か畏れ多いけど、これらに関しては、BLとファンタジーの融合といいますか、リアリティを求めることが多かったBLもバリエーションを増やしていかないと発展性がなくなるし、当然の動きでしょう。
オメガバースってのは全く知らなくて、やたらと挙がっている言葉なので調べてみたのですが、まあ、よくわからん世界観(オバ視点)を創ったものだと。それでも今や、BL界の大きなジャンルに成長していますよね。男の妊娠という設定を取り入れることによって、受の視点と女性の視点をより近づける狙いが当たったと思います。
女性にとって、異性である男性の皮膚感覚というのは判りえない。逆もまた然りなんですが。両性具有(この設定も増えている)でもなければ両方の感覚は感じ取れないので、性交渉の場面を描く際にはゲイの方の話を参考にするしかない。そんな話を聞きだせるゲイの知り合いがいない人(大半がそうだろう)は「ゲイの話を聞いて書いたと思われる人の作品を参考にして書く」しかないというわけで、ワシもゲイの知り合いはいませんから、他の作品を参考に、自分なりの想像を加味して書くしかないのです。が、女性にしかわからないものであったはずの妊娠を男性が体験する設定によって、両性の感覚の溝がいくらか埋まるといったところでしょうか。
オメガバースの世界観、妊娠の他に発情期やら番やらというのも、女性に迎合した設定だなと。発情期は排卵や生理といった定期的に訪れる、生物が繁殖するための身体的サイクルと見做せますし、番は、穿った見方をすればやはりスパダリな夫が欲しいということなんでしょうかね。そんなふうに、簡単に解釈するなとお叱りを受けそうですが、オバ的にはその程度にしか捉えられないので勘弁してください。
現在はこのジャンルを書く方も、読者の要望も多いようです。この特殊な設定を従来の学校、会社、ヤ〇ザから芸能界にまで持ち込み、新たな舞台を構築していく。どちらにせよオバには向いてないので(笑)今までどおりに書いていきますけど。
オメガバースで検索したら、もの凄い数の電子書籍と中古のコミックが出てきた。人外との融合もとっくに済☟