灰になるまで腐女子です?

二次元沼にハマった永遠の35歳主腐が同輩を求めて綴る戯言

BL小説は縛りが多すぎる?

 長らくBL小説を書いていたが、この度一般向けの作品を出版したという方の記事が4/5の新聞に載っていました。へえ~、実際にステップアップしていく人がいるんだ。羨ましい~。ワシもBL作家を足掛かりに一般の小説、できればミステリ作家になりたいと思っていたクチですからね。

 それは決してBLをバカにしているわけではなく、BL商業誌は新人賞募集の回数が多い=プロになれるチャンスが多いのと(雑誌毎、半年に一度)いくつかの募集があるものの年に一回で、志願者も多いミステリの新人賞ではハードルが高いからです。BLで評価されれば、他ジャンルの小説を書いてみませんかと声がかかるのでは。事実、上記のような方が出ているわけですし、少女向け小説でデビューして直木賞作家まで昇りつめた方もいらっしゃいますからね。BLにしろラノベにしろ侮ってはいけないわけです。

 その記事に載っていた方が「BLは男性同士の恋愛を描くのは勿論のこと、結末がハッピーエンドでなくてはいけないという縛りがある」といったことをおっしゃっていました。異性・同性と決めつけず、もっといろんな形の恋愛で、結末もハッピーエンドでなくてもいいではないか、そんな意見も。要はもっと自由に描きたいという意味なのでしょう。作家としての表現方法や内容を制限されるというのは確かにやりにくい、これまでとは違ったものを書きたいという欲求は理解できます。

 最近のBL小説を拝読していないので近頃の傾向はわかりませんが、ワシが新人賞に応募していた頃、結果発表を見るために商業誌を購入すると、入選している作品から現在プロとして載せている作家の作品まで、皆同じような内容なのに驚いた記憶があります。これはハッピーエンド限定どころじゃない、設定まで制限されているじゃないか、と。キーワードはセレブ、ヤ〇ザ、ホスト、メイド。

①会社社長を取材に行ったところ、気に入られてしまったフリーのライター。秘書になるよう誘われて……

②美形大学生がバイト先でチンピラに絡まれ、それを助けてくれたのが、とある組の若頭で、助けたことを恩に着せられた挙句……

③幼馴染が売れっ子ホストになっていたことを知った主人公、借金を頼もうと訪ねて行ったところ……

④親の借金を肩代わりした主人公が紹介された勤務先は有名俳優の自宅で家政婦となることだった……

 どうです、上記の四つはキーワードからワシが今、即興で考えたあらすじなんですが、既視感があるというか、どこかで見かけたようなストーリーでしょ? 右を見ても左を向いてもこんなんばっか。読者ウケするからと、キーワードに準じた内容をプロに書かせて新人にもそれを求めているのか、単に編集部の趣味なのかはわかりませんが、同じような話ばかり並べて何が面白いのかと。

 ワシが応募した作品のひとつ、宝探しで出会った高校生の二人がサバイバルしているうちに、互いに愛情を感じ合うようになった話なんて、評価ボロクソでした。宝探しはともかく、サバイバルなんて貧乏臭い、オシャレじゃないから読者にウケない。そういうことでしょう。安アパートに住む高校生の話も評価⤵だったな。BLは夢を売る小説だから、みたいなこと書かれたよ。オシャンティーでなければBLを語る資格はないのね。以前にこのブログでも愚痴りましたが、名前が古臭いとディスられたこともありました。

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 小説を応募したかなりあと(十年後ぐらい)平成も終わり頃の赤ちゃんにつけられている人気のお名前なのに、ですよ? いわば時代を先取りしていたんだよ? 編集部、頭おかしいんじゃねーのと思うこと、しばしば。

 それでもプロにさえなれればこっちのもの。その日がくるまでだと我慢して、貧乏臭くないよう、オシャンティーな設定になるよう努力しました。ただし、セレブはともかくとして〇クザはいただけない。どういう理由で読者の方々はそんなにヤク〇がお好きなのか理解に苦しむんですけど。あの人たちって反社だよ? 俳優かと見紛うばかりの美形なんてまず、いないよ。目つきとガラの悪いオッサンが大半じゃないかと思うのですが……庶民の知らない世界に憧れるのかしら、その点ではセレブもホストも一致しますけどねぇ。

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ホストクラブといえばドンペリからのシャンパンタワーという貧困な発想

 それにしても、こんなに偏ったジャンル、他にはないでしょう。そもそも何のために新人を募集しているのかがわからない。新人賞は既存の枠に捉われない作品を生み出す才能を発掘するためのものなのに、作品の内容に金太郎飴を求めるなら、新しい感覚の新人なんていらないじゃん。

 件の作家さんには、BL小説界の縛りは男同士とハッピーエンドだけではない、こんな縛りもあるんですよと世の中に知らしめてもらいたかったです。まあ、もう新人賞に応募することはないから、どうでもいいんだけど。もっとも、同人界も似たようなところはあるね。既存のもの、大手が創るもの、大半のファンが支持するものだけを受け入れて、新しく異質なものを排除するあたりはよく似ています。そういう気質が好きではない、反骨精神ばかり強いんで浮いてしまうんだな~。ま、いいか。

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