灰になるまで腐女子です?

二次元沼にハマった永遠の35歳主腐が同輩を求めて綴る戯言

なんで、私が先生に!?

 新卒で入社したのはコンピュータソフトウェアの開発をする会社でした。当時ネット社会の到来にはまだ至っておりませんでしたが、コンピュータの利用はますます増え、それに携わるプログラマーやシステムエンジニアと呼ばれる職種の人材を一人でも多く育てようという状況で、いわば猫も杓子も状態。大学で学んでいようが何だろうが関係ない、専門を問わず採用していた時代です。

 私も専門外の学部から入社したクチでした。パソコンそのものも普及しておらず、ワープロもやっとこさでキーボードには殆ど触れないままに卒業。コンピュータのコの字もわかっていないというやつで、同期入社の大半がそんな感じ。入社してから三ヶ月に及んだ新入社員教育ではビジネスマナーから開始、次にコンピュータの基礎からの勉強が始まったのですが「コンピュータの中身は1と0の二進法で成り立っています」といった、小学校新一年生が漢数字の書き方を教えてもらうようなレベルからでした。

 新入社員教育には社内の先輩社員の中から選ばれた者、数名が指導にあたりました。同期の中には高校や専門学校、大学でコンピュータを学んでいた人たちも何人かおり、グループ毎の実習に於いては「勉強していませんでした」組の面倒を見るのにおおわらわ。小学校の「それでは班毎にやってくださ~い」で班長があたふたするのと同じノリ。実際、先輩社員(先生)と新入社員(生徒)だけで過ごす三ヶ月間は会社、仕事というより学校生活の延長で、なかなか学生気分が抜けない者も。勿論私もその一人でしたが。

 三ヶ月後、新入社員たちはそれぞれの部署に配属され、ようやく社会人らしくなってきました。コンピュータ初心者で入った私も一端のプログラマーとして鍛えられましたが、中身の理解が曖昧なまま仕事をしていることも多く、こんなヤツに任せていいのかと思いつつ三年近くが経ちました。するとある日、「来年度の新入社員教育係に任命する。講師もやるように」という辞令が。「え~っ、マジっスか?」ってやつ。四〇学院風に表すと「なんで、私が先生に!?」。

 大学時代に教員免許を取得していたので、教える能力があると見込まれたのかわかりませんが、初心者で入社した者にまた初心者を教えろと。それでいいのか、この会社。ともかく、新入社員が入ってくるまでの数ヶ月間、必死で社員教育のための勉強をしました。はたして良き講師、先生であったかは定かではありませんが、新入社員の皆さんは大変懐いてくれて、私が退職すると決まった折には全員出席で送別会を催してくれたほどです。

 それから何度か転職をし、今は短時間勤務で働いておりますが、仕事の思い出として真っ先に思い浮かぶのは、あの時の新入社員教育です。かつての新入社員も今は会社の中枢を担う人材になっているんだろうな。教え子のその後を見守るって素敵。プログラマーよりも先生になるべきだったかな。こればかりは何とも言えませんが。

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