前回のベイX記事はこちら☝
このタイトル、「プレバト」の長年のファンでして「～の是非」という言い回しをやってみたかっただけです。所感は次の記事でやるということで、今回はクラスタ界隈から漏れ聞こえてきた「あれこれ」について、ちょっくら取り上げてみようかと思います。アニメ20話の視聴が前提ですので御了承ください。
※以下、ネタバレを含みますので、御注意ください。
アニメ20話ではバードに対して「ベイの才能はないが寿司職人としての才能はある」を前提にした「イジり」の場面が多かったのですが、オラとしてはその後ぶっ込まれたクロエクの回想シーンに持っていかれたため、あまり深く捉えていませんでした。ところが、視聴後の一部のクラスタさんからは想像以上に辛辣な意見が飛び出しました。
「バードへのイジりが酷い。特にイチゴー」（バードはイチゴーのファンなのにね）
「仲間内（マルチ、メイコ）からも酷なこと言われていて、冗談でも可哀想」
「今のペースでは最終回までに活躍できるようになる気がしない」
「ベイ実機（ヘルズチェイン他）もグッズも、バードのものだけ売れていない」
「マルチの実力の設定を強くし過ぎたのではないか。チャンピオンチームにいたエクスが強いのは当然として、もうちょっとマルチのレベルを低くすればバードが悪目立ちしなかったのでは」
「赤のバランスタイプのベイを使う者は皆、闇堕ちしている。バードも闇堕ちしたらどうだろう」
「このままバードの扱いが変わらないならアニメを観るのはやめようと思う」
皆様、バードを想うあまり、ここまでの彼の状況を不遇、不憫だと感じている様子。まあ、今のままではエクスの旗持ちで終わってしまうよね。まさかメインキャラの扱いがこの状態で続くなんてこと、物語（原作・アニメ）としても実機の販促としても有り得ないとは思うのですが、原作者様の意図が読めなくて不安になるのはたしか。
特に昨今は「人気のメインキャラを早々に殺して退場させてしまう等、読者の感情を裏切る方向に話を持っていく」みたいなのが流行り？というか、そういうストーリーの方が評価される風潮があるように感じます。さすがにコロコロでそれはやらんだろと思いたいけど、今まで存在していなかった（オラが認識していなかっただけかもしれんが）女子をメインに据えた作品やラブコメ系の作品が登場したことについて、コロコロにも変化が訪れている、時代の要請に合わせている、となると、有り得ないとは言い切れない。そもそもあの方々に原作を依頼しているわけですから、前三世代のような、これまでの少年・児童マンガに見られる王道ストーリー展開にはしない、と考えた方がいいのかなとも思います。
ベイXと前三世代でもっとも違う点は「主人公たちはプロブレーダー」という部分なのは明白ですよね。爆ベイGレボでは「VEGA」という、新規に立ち上げられたプロチームに対して、主要キャラのタカオたちが反発していた、すなわちベイブレードのスポーツ化、プロ化を否定する内容でした。ベイバでは「神」から主要キャラたちが世界のプロチームに所属するようになったけれど、チーム同士のリーグ戦などのバトルは開催されても、プロとしてのプロモーション活動の場面等はなく、せいぜい、コミックスで描かれたフリーの「みんなよりもギャラを多く貰っていることを表現したコマ」とか、アニメでの「ブルズへの移籍のくだり」、デルタが「高額の契約金でBCソルに入った」とする描かれ方で、アマチュアとの対比などでプロであるがゆえのシビアなシーンはなかったと記憶しています。まあ、児童物なんだし、そこまでリアルを追求しなくてもいいよねって感じ。
ところが今回のベイX、掲げられたキャッチフレーズは「ベイブレードはスポーツへ」であり、ベイをプロスポーツとして扱うが故にスポンサー契約やらそこでの勤労、さらにはスポンサー並びにチームやメンバーのプロモーションと、かなりリアルに迫っている。もちろん所詮は創作、フィクションですから、現実のプロに比べてファンタジーな部分は多いけど、それでもあらゆる場面をリアルに描いていると思うんですよね。爆ベイの聖獣に始まるアバターの存在をとっても、見える人には見えるとか、精神世界で会話する、といったものではなく、Xタワー内の装置によって可視化している、なんてめっちゃリアル。
ならば、プロブレーダーはプロ野球やJリーグの選手たちのような存在である、つーわけですが、全国の高校球児って30000人くらい？（チームの人数20名×県内の高校数40校×47都道府県）もっと少ないかな、まあいいか。で、そのうち甲子園に出場できるチームでは部員が何人いてレギュラーとれるのは何人で、んでもってプロにスカウトされるのは……20人いるかいないか、そんなもん？ ベイの競技人口は野球よりは少ないとしても、プロになるってのは相当のレベル・実力者でないと無理だというのは明らか。身体能力が高い上に地方ではちょっとばかり強かったバードであっても、そう簡単にプロのレベルにはなれない、という描き方をされるのも無理はないのかと。下層の階で十年頑張っていた石山たちにしたって、プロになれたところで思うように活躍できない、つまりは芽が出ない。プロスポーツ選手にとっては「あるある」を、そんなリアルを表現しているわけですよね。
とはいえ、バードに対してはずっとこのままの扱いでいいわけはない。何たってリアル志向ですから、ある日覚醒して一気に才能が花開く、みたいな展開にはならないとすれば、ちょっとずつ上手くなるしか……このクール、終わっちゃう。まさか、2期3期と続けるのを前提にして、三年かけてトップレベルにするとか？ バードが成長した時点でエクスはまた離反するのかも。さらに、エクスが抜けた『ペンドラゴン』は現在二人で活動していると思われますが、三人目は補充しないのか、もしや何かのきっかけで三人目にバードが選ばれてエクスと対峙する？ などと、果てしなく想像が広がります。ほんと、先が読めないなぁ。ま、予定調和（自作小説の大半がコレ）のつまらなさは身に染みていますので（自虐）。
歯がゆく感じるところもありますけど、この先もバードを見守っていくしかないな。あと、『ペンドラゴン』にとりあえずは三人目を入れて欲しい、炎呪やシスコ系統のワイルド系イケメンがいいな～、推し決定じゃん。
