灰になるまで腐女子です?

二次元沼にハマった永遠の35歳主腐が同輩を求めて綴る戯言

SLAMDUNK1️⃣4️⃣ やっと映画を観てきたよ~&グッズプチ展覧会 ※⚠️ネタバレ注意⚠️

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 12/11にようやくスラダン映画を観て参りました。これだけスラダンをネタにしている身としてはもっと早く行くべきだったんでしょうけど、そうはいかないのが社会人且つ主腐のツラいところ。オラが所持していたコミックスによって原作履修済の長男(スラダン連載中&アニメ放映中に生まれたので当人の年齢と生誕記念年数がほぼ一致)と、原作もアニメも知らない夫(バスケを主題にしたマンガという認識のみ、こちらからも予備知識は与えていない)の三人で行ったのですが、最初の上映開始時刻まであと20分という時点でほぼ満席、次の回まで待つ羽目に。ちなみに次の回の席も予約でかなり埋まっており、一週間以上経ってこの入りはなかなかのものではないかと。直近ではシン・ウルトラマン、その前が呪術だったのですが、どれも公開直後を避けて行ったとはいえ、これほど盛況じゃなかったおぼえがあります。

※この先は映画の内容の解説と感想になるのでネタバレ注意、未だ観ていない方はここまでにしておくことをお勧めします。

 

映画ノベルティ

 既に様々な情報が入っていたため「山王戦が主題」「リョータが主役」といったネタバレは食らっていましたが、まあ、山王戦は誰もが予想ついていたんじゃないかな。花道が坊主になっているし、かつてのアニメでは描かれなかった内容でやるとしたら、そこしかないしね。つーわけで大筋としては山王戦の開始から決着までと、その合間にリョータの幼少期から現在に至る、いわば彼の生い立ちが描かれるといった内容でした。今回の映画の企画に携わり、監督も務めた原作者井上先生曰く、連載中にあまり描けなかったキャラなので、今回はリョータについて描いたとのこと。

 沖縄に住むリョータは母・兄・妹の四人暮らしで、兄のソータがいわばバスケの先輩且つ師匠のような存在。夫(リョータの父)に続いて、海難事故でソータを亡くした母が沖縄を離れて神奈川に移り住み、そこからリョータも神奈川の中学、高校と進学。ソータを失い心の傷を負った母とリョータの間にあるわだかまりとその解決、要は母子関係も今回のテーマのひとつになっていましたね。高校に入る前のリョータとミッチーの出会いなんかもあってリョ三派としては嬉しい。

 リョータの他にも、グレていた頃のロン毛ミッチー(グレみつ)が試合を観戦していたとか、ゴリが二年生の頃に三年の先輩から受けた仕打ちなど、原作にはなかったエピソードが幾つか盛り込まれ、また、原作では退院してきたところから登場したリョータの、入院のきっかけとなったグレみつ軍団との喧嘩(直接の原因はそのあとの原付での事故になっていた)などもありましたが、試合以外のシーンの大半はリョータの家族の話が占める形に。リョータが主役というのはそういうことだったんだと。

 さてさて四半世紀ぶりに、新規に動くスラダンキャラを拝見して思わず感涙。また、山王メンバーが動いてしゃべるのは初めてなので(深津はちゃんと語尾に「ピョン」をつけていたし)それはそれで新たな感動でした。湘北ベンチの彼らもそれぞれ声優さんがついていて(かつてのアニメは一人多役だった)結構セリフもあったし、桜木軍団と晴子ちゃんたち、ミッチーの仲間たちも応援席に。ああ~懐かしい顔ぶれ。さらに、遠くで観戦する海南チームや、回想シーンでは陵南メンバーが映ったりもして、全員出すのは難しいと承知していますが、そんな一瞬の登場が嬉しかったですね。

 ところで、映画を観終わったあと、夫が「誰が主人公なんだ?」と訊いたので「花道だよ、赤い頭の」と答えると「やっぱりそうだよな」。ここに今回の映画の内容に関する問題点があると感じたのはオラだけでしょうか。

 魚住のかつらむきなど、カットされたシーンもあって、時間の都合だけでなくストーリーの流れや雰囲気などからコレを入れるのはどうよ、となってしまう場面があるのはわかるし、そのためにギャグシーンを入れる、笑いをとるのは厳しいってのも理解はできる。しかしながら、山王戦を描くということは「主人公は桜木花道」であると再認識するってことなんだよね。そもそもスラダン全体が花道の成長物語なんだからさ。場面によってはゴリだったりミッチーだったり、沢北とのマッチアップでは流川にスポットがあたるけど、主人公はやっぱり花道。例えば画面に映る時間を一人何分だったか測ったとして、その時間がどんなに少なかろうと、誰よりも引き立ってしまうのが主人公たるキャラだと思います。ゆえに内容を知らない夫が「一番映っていた(=主役)のはリョータだけど、主人公は花道」だと感じ取ったのではないかと。

 つまり、花道が主役の山王戦と、リョータが主役の生い立ちストーリーを並行して、どちらも同等に描いたことに無理が生じていたのではと思ったんですよ。「リョータが引き立たなくなってしまう」ってこと。別に引き立たなくてもいいという考えだったのかもしれないけどさ。リョータの話は、それはそれで良かったんだけど、ならばスラダンスピンオフとして、リョータを主人公にした内容で作る。原作のエピソードを入れてもいいけど今回のようなメインのストーリーにはせず、二時間の作品なら30分までといったように配分を少なくして、比重は生い立ちの方に置くようにするとかね。もっともそれだと、試合シーンの持つ派手さが減少するから盛り上がりに欠けるきらいはあるんだけど。バスケの話とは思えなくなるかもしれんな。

 あるいは山王戦にまつわる、花道を除く全員のエピソードを等分に入れる。

 リョータ ☜今回描かれたうちの、兄が戦いたがっていた山王と自分があたることになった云々の、兄との関わりだけにして、母親の話は極力入れない。

 ゴリ&木暮 ☜高二時代の話をもっと膨らませて、高一からの二人と先輩たちとの関わりを描き、いつかは山王と戦えるチームにしようと誓うところで終わる。

 ミッチー ☜中学MVPを獲った時に「キミなら山王工業でも通用するよ」と言われて山王の存在を知るが、それでも「安西先生のいる湘北に進学したい」となる。怪我のエピソードなどは再度描いてもいいのでは。

 流川 ☜やはり中学時代に「秋田に凄い中学生がいるよ、高校ナンバーワンの山王に進学するって」と知らされる。沢北という名前を聞かされたのに北沢と覚えてしまう。

 まあ、こんな感じかな。花道はヤマオーと呼んでるぐらいわかっていないし、エピを入れない方がみんなとのバランスはとれると思う。要は今回のように、リョータひとりの話に多くの時間を割くのではなく均等にすれば「主役」と「主人公」が混在する内容にはならなかったのではと思いました。

 今回の映画は「THE FIRST」とされていたので、この先SECOND、THIRDと続くんじゃないかという期待の声も上がっていましたが、主役をミッチーにする、ゴリと木暮にする、なんかでもいいよ。だけど、原作の要素を多めにすると、やっぱり花道のお話になってしまうので、そのあたりは考慮した方がいいのではと老婆心ながらに思ってしまいました。

 な~んて、何を偉そうに語ってるんだ、まったく。大きなお世話だね。自称字書きなので、映像よりもストーリー展開に関心がいきがちなんですが、迫力あるシーンの素晴らしさは言わずもがなです。新規の声優さんたちも違和感なく良かったと思いました。それにしても山王戦決着後の、流川と花道のタッチのシーンを目にして「時代は令和になっても、オラってばどこまでも流花派なのね」と自分の性癖を思い知らされましたね。

 

このシーンね

 そうだ、次の映画は流花でいこうよ、高校を卒業したあと結婚に至るまでの、二人の紆余曲折ラブストーリーでどうでしょう? 絶対に観るわ(やっぱり【腐】で〆るのね)。ちなみに明日開催のミッチー受イベント3のレポートは後日行ないます。さあ、一般参加するぜ。

 なお、映画パンフとノベルティ(サムネにするため単体では上記に貼ってありますが)を貼っておきます。

 

映画パンフとノベルティ

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