灰になるまで腐女子です?

二次元沼にハマった永遠の35歳主腐が同輩を求めて綴る戯言

サークルよもやま話Ⅸ さらば、晴海

 昨年末の大掃除の際に、物置にあった段ボール箱を処分しました。屋外での作業に使うロープや塗装スプレーなどを入れておいたのですが、かなり痛んできたのと、代わりとなるプラスチックケース(室内で使用していたが不要になった)が登場したためです。その段ボール箱こそ、何あろうコレ☟

 

f:id:xifuren2019:20211231131831j:plain

想い出の段ボール箱

f:id:xifuren2019:20211231131853j:plain

拡大したもの 文字にご注目

 しばらくは自室で使っていたのですが、どんどんボロになって格下げ、挙句に資源ごみとなってしまいました。四半世紀前の箱ですから痛むのも無理はないんですけど、ひとつの時代が終わったような気が(大袈裟)。

 さて、この箱の当初の使用目的とは何でしょう? そう、イベント会場で売れ残ったり買ったりした薄本を会場から自宅へ送るために宅配業者さんから調達したものです。思えば箱を買ったのも送り返したのも一回きりだったな。

 そもそも自サークル、薄本の発行部数が少ないので、いつも簡単なカートで運んでいたんですよ。鉄製の枠だけのちゃっちいヤツ。それに箱をくくりつけてえっちらおっちら。錆だらけになって当の昔に処分してしまったのですが、今でもああいうカートって売っているのかな?

f:id:xifuren2019:20220222174636j:plain

カートで画像検索してみた

 画像検索した中ではこのタイプが当時の製品に一番近い。ただし四半世紀前ですから、もっとモノはショボかったと思う。ともかく、それまではこいつで充分に運べる量だったため、行きも帰りも宅配の必要はなかったわけです。

 そのうちにスラダン、特に流花がブーム(笑)になり、弱小サークルのくせに本がバンバン売れてしまう状況に。既刊を再版して対応したのですが、部数が少ないせいかすぐに再々版、この繰り返しだと手間はかかるし、一冊の単価が割高のままだよね。御存知とは思いますが、経費を部数で割っての頒価なので、たくさん印刷すれば一冊あたりの値段は安くなる。ならば次の新刊、最初の部数を増やして臨もうとばかりに、多めに発注。同時に計画していたギャグ本も合わせて、参加予定の晴海のイベント会場へ印刷業者さんから直接届けてもらったんですね。イベントにて初売りというやつです。

 ところが、流花はともかくギャグ本が売れない。読みが甘かったというしかないのですが、イベント終了後、カートでは持ち帰れない在庫の山が。全部入る手頃な箱がなかったため(一箱にまとめないと送料が高くつくからね)会場に待機している業者さんのところで箱を購入して発送したという顛末で、その時買ったのが上記「想い出の段ボール箱」という次第です。

 こうやって振り返ると、当時の光景が思い出されてきますね。今でもサークル参加の方はカートを引っ張って入場しているのかな。イベント当日、東京駅や晴海の最寄り駅ではお仲間っぽいカート女性を多く見かけたよな。会場に着くとまずはサークル参加者から入場して、渡されたパンフで自分の場所を確認して販売準備にとりかかり、準備が完了した頃に一般の方が入場する。イベントの規模にもよりますが『赤ブーブー』主催だと募集が5000から7000スペースぐらいじゃなかったかな、そうなると建物を複数使用することになるんですね。広い会場ですから、夏は暑く冬は寒い。けど、あれだけ女性が多いのにトイレで困った記憶がない。朝から夕方まで、食事をまともに摂ったおぼえもない。ひたすら萌えで突っ走っていたのか。若いってすげえな。

 当時のオラはスラダンの他にも『ダイ大』などの薄本を買っていましたが、ジャンプ系はほぼひとつの建物にまとめられているので、DBやダイのサークルを探すのはそう難しくはなかった。ところが、ジャンプ系とは別にハマッていた『振り返れば奴がいる』(織田裕二氏と石黒賢氏の医療ドラマ)の薄本を探すとなると、別の建物まで行かなきゃならない。道標はパンフだけですからね、あちらこちらと探しましたよ。万歩計をつけていたら相当の歩数になったんじゃないかと。

 サークルの参加費用は1スペースにつき幾らで、長机ひとつ(半分だったかも)とパイプ椅子ひとつのレンタル料が含まれている。大抵は絵師Sと二人で参加していたから、追加の費用を払って椅子をもうひとつ注文していましたね。このスタイルは最後まで変わらず、スタッフが増えたあとも交替で座るようにしたけど、誰か一人店番で、みんなは薄本の買物に出払っていたから(笑)何とかなった。

 ある程度「お買い物」を済ませると、スペースにて皆で回し読み。誰かが発掘してきたナイス(笑)な薄本があれば「それ、どこのサークルさんの本?」と訊いた他のメンバーも同じ物を買いに行くという繰り返し。通販などで知り合った他サークルさんへ挨拶に行ったり、薄本読者さんが訪ねてきたりして、萌え話に花が咲いて。本を買う以外の交流も楽しかった。

 絵師Sが描いた流花のイラストボードをこのブログでも公開していますが、彼女は度々ボードを描いてはスペースを飾ってくれたんですよ。で、薄本を買ってくれたお客さんに、惜しげもなくあげちゃう。畳半畳ぐらいの大きさの悟飯とトランクスのボードを貰った中学生かJKくらいの子、根性で持って帰っていたっけ。そのボードの写真がどこかに残っていたおぼえがあるのだが……見つけたらまたUPします。絵師Sはスケブという形でイラストを描くのが苦手で、線画はキッチリと、色塗りも完璧にという、プロのイラストレーターらしいこだわりがありましたね。スケブだと丁寧な下描き程度になってしまうからかな。それでも客の要請には応じていましたが。

www.yomiuri.co.jp

 最近このニュースで久しぶりに『晴海』という言葉を聞き、サークル活動時代のあれこれが甦ってきて、またしつこく記事にしたというわけです。オラがサークル活動から足を洗ったすぐのちに見本市会場が閉鎖になったのも、何やら因縁めいたものを感じていましたね。「ひとつの時代が終わった」んだよな。

ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 BL・GL・TLブログへ
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL語りへ
PVアクセスランキング にほんブログ村