ようやく取りかかりました、呪術ネタ。有名作品ですから(ポスト鬼滅といった紹介のされ方はいかがなものかと思うが)今さら解説は不要かと思いますが、詳しくは知らないといった方もおられるかもしれないので、例によってざっくり紹介します。
福島県在住の高校生、虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)。祖父が入院する病院を訪れるのが日課。他に家族はいない。その祖父が亡くなったタイミングで現れたのが伏黒恵(ふしぐろ めぐみ)。彼は呪物と呼ばれるものを探しに虎杖の高校を訪れており、『両面宿儺(りょうめんすくな、呪いの王とされる存在)の指』という名の、探していた呪物が虎杖の部活の先輩たちの手にあることを知る。先輩たちが夜の学校で呪物の封印をはがす計画だと知った伏黒はそちらに向かい、同行する虎杖。呪物に引き寄せられて集まった呪い(人間の負の感情から生まれた存在)と伏黒との戦いに加勢する虎杖だが、呪力がなければ戦えないと聞き、呪物を飲み込んで『宿儺の器』となって戦う。
半分呪いのような存在になってしまった虎杖は死刑になっても仕方のない状態だが、そこを救ったのは伏黒の担任でもある最強の呪術師(呪いを祓うのが仕事)五条悟(ごじょう さとる)。天涯孤独となった虎杖を東京にある呪術高専(呪術師育成の学校)へ転校するよう勧める。そこで虎杖は同級生となる伏黒、釘崎野薔薇(くぎざき のばら)と共に呪術師としての教育を受けることとなる。
五条の後輩でリーマン経験のある七海健人(ななみ けんと)と組み、ミッションを遂行する虎杖。また、呪術高専には東京校の他に姉妹校として京都校があり、例年交流会として対抗戦を行なうが、両校とも敵愾心剥き出し。不穏な雰囲気の中で交流会が始まった。☜アニメはここまで。
原作(コミックス14巻までを参照)では、かつては五条の親友だったが、謀反を起こして抹殺された夏油傑(げとう すぐる)の身体を乗っ取った何者かが渋谷を舞台に反乱を起こすといった展開に。人死にの場面も多く、かなりダークです。少年誌では御法度のパチンコや喫煙についてイエローカードを出されても描いちゃう原作者も凄い。
初めて拝見した時、NARUTOっぽい話だと思ったんですよ。虎杖=ナルト(宿儺=九尾)伏黒=サスケ、釘崎=サクラ、五条=カカシで。主人公の体内にはヤバい存在がいて、学校に所属していて、他学年=他チームで。チームはだいたい男2女1のスリーマンセルだし。たしかに構成は近いし、主人公の成長や仲間との友情も描かれて(ジャンプだからね)いますが、何かにつけて容赦ないところがハード。こいつは違う、NARUTOっぽいなどと考えてはいけないと。
早速ですがBL系二次創作も盛んになっているようで、既に幾つかのCPが乱立する模様。ですが、この内容でそっち系は考えられないな。まず、女子の活躍が凄いし、みんな強くて存在感もある。今のところ誰が誰との恋愛模様は描かれていませんけど、女性の好みを訊いたり、片想いの描写があったりと、そこらは普通に少年誌なんで、オラ的には「BL妄想の入り込む隙がない」という感想。以前に何度も記しましたが、共に戦う女子がいると、しかも数が多ければ多いほど妄想は萎えるのよね。スラダンや☆矢が妄想の坩堝(笑)だったのは味方側で戦う女子がいない(少ない)から。ヘタをすると男子より強い女子の存在は妄想を駆逐するのだ。
ま、妄想の余地はなくとも作品としてはとても面白いです。敵も味方も個性が強くて曲者揃いでキャラ立ちすぎ。つーか、曲者しかいないし、ほぼ全員アクが強い、強すぎる。ちょい残念なのは女子がみんなグラマー美人なんだよね。少年誌だから仕方ないけど、ここまで女子の働き(呪術師としての活躍)を重視する内容ならば、男子は人外までも含んでいるんだから、女子にだって「なんじゃこいつ」が一人ぐらいいてもいいと思うのだが。NARUTOにしろ鬼滅にしろ、そこまで踏み込んだ作品は今までひとつもなかったけれど、いくら少年誌でも「女の子はやっぱり可愛くなくっちゃ」みたいな扱いからはそろそろ卒業して欲しい。
さてさて、主人公を偏愛するオラとしては(例外はNARUTOのデイダラちゃん)今回も一番の推しは主人公の悠仁クンですね。素直で優しくてカワイイ、とにかくイイ子です。伏黒クンもサスケよりは可愛げがあるし、強くてイケメンなのにどこかネジが緩んでる、生徒よりハジけてる五条先生も好感度高し。アニメのOPEDがまたオシャンティーで、初めて聴いた時は「うわっ、かっこええ~」と感動。そんなわけで、BLネタを領域展開する余地はありませんが、いずれまた語りたいと思います。次は伏黒クンを描こうかな。