マンキンこと『シャーマンキング』がダイ大に続いて新作アニメ化するというニュースに大喜びのワシ、黄金期以降も隆盛を誇っていたジャンプを支えた作品のひとつですからね。霊を相棒にすることや、腕力よりもむしろ魂、精神力で戦うといった設定が斬新でした。
当時は『テニプリ』『ヒカ碁』と並行でアニメ放映していたから録画するのに忙しかったわ。
『SHAMAN KING』2021年4月TVアニメ化決定しました。https://t.co/KqW72MXY66
— SHAMAN KING20th公式 (@skg20th) 2020年6月12日
それにしても最近のジャンプ、過去作「レジェンド漫画」のリバイバルにやたらと力入れていますよね。ダイ大にしろマンキンにしろ「初回は原作のラストまでアニメ化しなかったけど、今度は最後までやります」ってなこと言ってる。それを言うなら『アイシールド21』だってそうなんだけど……むしろ最後までアニメ化する方が珍しいんじゃなかったかな?
原作を最後までアニメ化していないレジェンド漫画と言えば我らのスラダンがあるじゃないっスか! もうこうなったら新作にするっきゃない。頼む~、山王戦ラストまでやってくれよ~。もう本は創らないけど。☜しつこい
レジェンド漫画のうち、DBと星矢は何だかんだで続いていますけどね。NARUTOも息子の話に移行したとはいえ、続編みたいなものだし。その他に新作の候補になるのは『遊白』か。ただし『ハンター×ハンター』が中途半端な状態なのに、過去作の新作をやるのはどうなの? みたいな考えがあるやもしれん。
それにしても、過去に人気のあった作品の新作をこうも進める背景には『鬼滅』の連載が終わったせいではないかと勘繰ってしまう。鬼滅のような、万人受けする作品のパワーを思い知ったんじゃないのかな。とにかく、多くの人に支持される作品というのは儲かる。コミックスの販売部数の伸びという基本はもとより、何かにつけて実入りがいい。
Twitterで鬼滅の公式をフォローしていますが、各企業とのコラボがすさまじいもんね。マンガ・アニメのグッズといえば、普通はアニメイトで売っているキーホルダーとか文房具の類いしか思いつきませんが、連載が終わった今も、やれ、各キャラのイメージの香水を作りましたとか、アクセサリー売りますとか、クッション予約受付中など、それをまた公式が全部宣伝してくれるのよ。どんだけ提携してんだと思ったわ。人気があるうちに売れるだけ売ってやるぜという商魂が見えますね。で、限定版(付録付き)のコミックスを予約してしまった。乗せられてんじゃん。
今ジャンプで連載しているマンガで万人ウケする=儲かる作品って、ぶっちゃけ『ワンピース』だけになってしまったのでは? そのワンピースも長くなりすぎて、今さらコラボの話も持ち上がらない。ちょっと前までは「今〇〇を買うと、ワンピースの△△プレゼント!」みたいなCMを田中真弓氏の声でやってたけど、最近は聞かない。手駒は鬼滅だけになってしまったんですね。
近頃のマンガもアニメもワシからすると内容が「マニアック、小難しい、理解に時間がかかる」作品が多いように感じます。息子が観ているアニメなんて、転生だ何だの設定が難し過ぎて「さっぱりピ(☜封印している)」だもの。もちろん、万人ウケの作品よりも、こういう作品を評価している方々も当然いらっしゃるわけで、この傾向、ワシとしては芥川賞作品を連想しました。対照的に、鬼滅はわかりやすい作品として小学生にも人気と評されている。これって芥川賞に対しての直木賞じゃないかと。あるいは本屋大賞とか、とにかく一般ピープルにウケるってこと。
芥川賞作品と直木賞作品、どちらの本がどれだけ売れたのかの統計などはざっと調べてみましたがよくわかりませんでした。それでも、多くの人にウケる方が売れるだろうと予測はつきますよね。難しいからいい、或いはわかりやすい方がいいとか、大勢にウケて売れればいいってもんじゃないとか、そういった批評をするつもりはまったくありませんで、単に「大勢にウケれば、たくさん本(コミックス)やDVDが売れるし、コラボの話も多方面から持ちかけられるゆえに、ガッポリ儲かる」。
といったところで、ガッポリ儲けたいなら、誌上に万人ウケの作品を投入すればいいのだが、難しいものを描きがちな現在の状況からして、ポスト鬼滅はそう簡単には生まれてこない。ならばと、過去の万人ウケであるが、ほとぼりはとっくに冷めているレジェンド作品を投入。二十周年記念だ何だと言えば新作化する理由もつけやすいし、満を持して投下ってな感じ? そんなわけで、ダイ大がスタートしたら企業とのコラボもガンガン始まると予想しています。マンキンのコラボも発生するのかな。さすがにお墓や卒塔婆を模したグッズを出すわけにはいかんと思うが、どうなんだろ?