灰になるまで腐女子です?

二次元沼にハマった永遠の35歳主腐が同輩を求めて綴る戯言

本当にあった昔話1️⃣0️⃣ S高の文化祭

 次男の大学院入学式が終了、普段通りの生活に戻りました。このブログの更新もすっかり間が開いてしまいましたが、今日からまた、あーだこーだと記してまいりますので宜しくお付き合いください。

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 このカテゴリで再三登場する高校時代の仲間たち。中でもマブダチHは今でも付き合いのある、親友と呼べる関係です。ちなみにHとは高校に入ってから仲良くなったので中学は別。つまり今時の表現をすると(呪術で使っていた、もう古いのかもしれんが)Hは「おな中」ではなく、オラと同中の関係にあって仲の良かった友人がオウルRでした。それぞれ別の高校に進学してからも友情は続き、Rからはあちらの高校の様子を電話や手紙で(御承知とは思いますが携帯電話のない時代です)レポートしてもらっていたわけです。

 Rが進学したのはSという高校で、難易度的にはオラたちの学校の次ぐらいのレベルなんですが、男女の人数比はほぼ1対1の同率であり、Rの話を聞く限りではとにかく男子生徒たちがフェミニスト。女性への気遣いや心配りが素晴らしくて、容姿をからかったり女だからとバカにした態度をとったりすることが殆どないとか。それに比例して交際しているカップル数も多く、高校というよりハイスクールと呼びたい感じ。精神的に子供っぽくて中学生と大差ない我が校の男子たちに比べると「大人やんけ~♥」と憧れましたね。そんなS高の様子は仲間内で話題にのぼることも多く、Rからの情報をHに話しては二人で羨ましがっていました。

 さて、入学して初めての文化祭シーズンを迎え、Rから招待を受けたオラはHを誘って『ハイスクール』を訪問することになりました。他校の文化祭に行くというのは当時の高校生にとって楽しみなイベントのひとつであり、普段は入れないあちらの縄張りに踏み込むワクワク感がありました。もちろん制服着用で、自分の身元(笑)を明らかにしつつ訪問するのが暗黙のルールでもあったのです。

 文化祭当日、校門を入ったところでRと待ち合わせて、彼女の案内で校内を見学して回ったのですが、ふと、とある教室前の案内に目を惹かれました。それは三年生のクラスの企画で、なんと教室で『水戸〇門』を上映するというのです。要は自分たちで撮った8ミリ映画、いわゆる自主制作映画の発表だったわけですね。現代のように誰でも気軽に動画が撮れる状況ではなかった頃の話であり、撮影機材を所有している人はなかなかいない、一目置かれる存在だった時代。高校生が機材を操って映画を作成するなんて、少なくとも自分たちの学校では考えられないことでした。さすがS高、ハイスクールはやることが進歩的だと感心。次の上映時刻になったので早速拝見させてもらうことにしました。

 教室内の窓には暗幕が張り巡らされ、黒板の位置にスクリーンが設置されており、机を端に追いやって並べられた椅子に座って鑑賞開始。何しろXX年も前の出来事で、ストーリーは殆ど覚えていないのですが、ドラマでよくあるように、黄門様一行が旅をしていて、旅先で村人と出会い、その地を治める悪代官あたりを懲らしめるスタンダードなストーリーだったと思います。

 

拾ってきた葵の御紋の画像

 学校の周辺がロケ地、個人の家が撮影のセットで(笑)黄門様一行が旅籠に到着してくつろぐシーンはそんな誰かの自宅を使用。和室にて、皆で卓袱台を囲んで湯呑のお茶をすする黄門様、次に飛んできた風車が卓袱台に突き刺さるシーンになり、黄門様の「弥七か」というセリフが。すると、押入れの上部にある戸袋の戸がスライドして、戸袋内に横たわった『弥七』が「御隠居」と呼びかける……この場面にバカ受けしたオラ、ストーリーは覚えていないけど、この弥七登場のシーンだけは今でも鮮明に記憶しています。いやぁ、戸袋とはよく考えたもんだわ。生徒が映画作りを企画する、それが実現できるS高がますます羨ましくなりました。ちなみに、Rの夫はS高時代の同級生です。やるねぇハイスクール。

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