アメリカのRomancelandia(ロマンス小説界隈)のできごとです。
— 𝙷𝚒𝚛𝚘_𝚃 (@Noharaazami) 2021年10月31日
しばらく前に、「HEA(ハッピーエンド)のないロマンス小説を書きたい、または書いた」という作家のつぶやきがあり【元tweetはすでに削除】、Romancelandiaの住人らは「またか」とうんざりしながら、いっせいにその間違いを正しました。
ロマンス小説で有名なのはハーレクインですね。男女の恋愛の紆余曲折を描き、それでも最後にはハッピーエンドがお約束なんですが、上記のツイではそんなロマンス小説界隈にて、ハピエンではない終わり方の内容で書きたい(書いた)という作家が登場し、周囲の皆さんが「やれやれまたかよ」ってな反応をしているところです。
ハピエンでなければロマンス小説というカテゴリには入らない。入らないものは恋愛小説。小学校の算数で学んだ集合の図が思い浮かびましたよ。一番大きなくくりが「小説」で、その中に「恋愛小説」があり、さらにその中に「ロマンス小説」があるってことだよね。バッドエンドでもメリバでも御自由にお書きください、ただしその小説のことを「ロマンス小説」とは呼ばないでね、ってわけだ。
ロマンス小説の愛読者は「たとえ途中経過で辛い展開があっても、最終的には幸せになった二人」という心づもりで読んでいるので、それがバッドエンドなんぞになったら衝撃どころでは済まない、裏切り行為じゃねーか、金返せこの野郎! ってなもんですよ。やっていいことと悪いことがある。ロマンス小説を名乗るからにはハピエンで終わらせるのが義務であり、他の終わり方にしたかったら「これはロマンス小説ではありません」と但し書きをするのもまた義務ってことですね。
さて、BLジャンルにおける一次創作・オリジナルBL小説もロマンス小説と同じく、ハピエンがお約束で、他の終わり方をしてはいけないというルールがありました。もっとも、エラそうに語っていますけど、オラがそのルールを知ったのはかなりあとで、初期のBLっぽい小説はメリバだったんですけどね。ただしルールといっても「未発表のオリジナルに限る」とか「四百字詰め原稿用紙換算で何枚以上」といった投稿の際の注意書きのひとつとして「ハピエンのみ可」と記されていたわけではなく、いわば暗黙の了解に近い感じ。
そんなオリジナルBLの新人賞投稿をやらなくなって久しいので、昨今のBL小説がどのようになっているのか、オメガバースが流行っているのは認識したけど、それぞれの終わり方はやはりハピエン以外認められていないのかどうなのか、状況がわからないために、この場で「こうだ」と言い切ることはできません。今はハピエン以外もOKなのかな? ハピエン好き、というか、それしか描けなかった自分にとっては、その点だけは向いていましたけどね。サブブログ1で公開したオリジナルBL小説は全てハピエンです。
しかしながら、最近になってハピエン以外も書いてみたいという欲が出てきた。そのあたりは下記の記事で述べました。実践したのは今のところ、ベイバのシュウの短編だけ、しかも大してバッドでもないのですが。
ハピエンしか書けない字書きを返上したく、一次創作でもバッドエンドやメリバも書いてみたい。ただ、ハピエンでなければBL小説とは呼べないとなると、BL小説投稿サイト(「fujossy」「ポケットBLノベルクラブ」の二つのサイトに投稿しています、最近は全然上げていませんが)へは勿論UPできないし「オリジナルBL小説を公開しています」と銘打っているサブブログ1のコンセプトにも反するわけだ。
実際、マレフィのブログにBLの小説が載っている、ってことでサブブログ1を訪れてくださる方々がロマンス小説の愛読者のように、ハピエンを期待してアクセスしているとなると、そこにバッドエンドの作品を投下するのはいかがなものか。だからといって、ミステリ他の小説を公開しているサブブログ4へ持っていくのは畑違いになる。まあ、これらのサブブログはあくまでもオラ個人のブログなので、投稿サイトと同じように考えなくてもいいのではという思いもあります。
言い訳が長くなりましたが、今後バッドエンドやメリバの作品をUPする際には本文の前の解説にて、その旨を記述し注意喚起いたします。各章毎にもそうとわかるように表記しますので御了承願います。ま、長々とかましたけどさ、何も書いてないわ(笑)。