灰になるまで腐女子です?

二次元沼にハマった永遠の35歳主腐が同輩を求めて綴る戯言

私がホビアニにハマる10の理由

はてなブログ10周年特別お題「私が◯◯にハマる10の理由

 ホビーアニメ、略してホビアニ。腐女子(貴腐人)を自称している以上、〇〇の部分に入れる文字は「BL」にしようかとも思ったのですが「Boy's Love」とするなら、商業誌その他のメディアで展開されているBL全般について取り上げるべきではないのか、それではごく狭い範囲での自身の「萌え」を語るには向いていないと考えて「ホビアニ」といたしました。

 そもそもホビーアニメとは子供向け玩具・ゲームの販売促進向けに作成されたアニメのことで、原作となる漫画がコロコロコミックなどで連載されているのが基本です。視聴者及び読者の対象年齢は幼稚園から小学校低学年(主に男児)ですが、登場人物の年齢層は小学校高学年から中学生で、主人公は販促対象である玩具=ホビー(殆どが対戦形式で遊ぶ物、バトルホビーとも)を使い、ライバルたちと切磋琢磨のバトルを繰り返しながら世界チャンピオンを目指す、というサクセスストーリーとなります。子供にわかりやすい内容である、エログロは御法度というのは説明するまでもないでしょう。

 私は少年ジャンプ連載の漫画がきっかけでBLに目覚めたのですが、結婚後はその世界からすっかり足を洗った状態でした。やがて男児を出産し、彼らがそれらのホビーで遊び、企業の思惑通りに販促アニメを視聴する流れで、同番組を一緒に観るように。その折、当初は所詮お子様向けのアニメだろうと高を括っていたところが、そこでの内容にショックを受けたのです。

「これはBL的にヤバいやつだ」

 BLなどという指向のない方にとってはおそらく「安心して子供に見せることはできるが、玩具をさらに欲しがるようになるかも」程度のアニメであり、ヤバいという感想は出てこない。それはかつてBLに侵食された者ならではの拡大解釈に過ぎないのですが、ホビアニが一部の腐女子に与える影響力は凄まじいものがあり、これらの作品を支持する方の中には多くの若い女性も含まれています。

 

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もっともハマったホビアニはベイブレードシリーズ

 それではここから「ホビアニにハマる10の理由」を具体的に列記してまいります。

  1. とにかく主人公の好感度が高い ☜主人公に設定されるキャラクターは明朗で熱血漢、友情に厚く正義感が強い、万人にウケるタイプ。飛び切りの美少年ではないが好感の持てる容姿で、運動神経はいいので体育の成績は良いが、その他の勉強は苦手というパターンがお約束になっている。
  2. 主人公の描き方に共感が持てる ☜視聴者(読者)の大半の支持を得られる主人公像だが、決して万能ではなく、むしろ何かしらのショックを受ける、落ち込んだり気弱になったりするメンタル弱な場面も多く、数々の挫折を味わいながら這い上がっていく様子はますます応援したいと思えるようになる。
  3. メインライバル(№1ライバル)がイケメン ☜主人公に対してライバルとなる者は複数名登場するが、中でも「宿命の」や「終生の」と称されるメインライバルのポジションにつくキャラは主人公よりもハイスペックなところが多い。父親が社長、著名な教授や研究者などで、裕福な家庭の子息であり、当人も容姿端麗かつ学業に優れており、身体能力も高い。つまり主人公がメインライバルに勝てる点はホビーのバトルだけ、という設定が殆どである。女性としての視点から、より魅力的な男性と位置づけられるライバルの方を支持する腐女子も多い。
  4. メインライバルの主人公への執着がヤバい ☜上記したように、自身がハイスペックなため、主人公に対しては優越感を抱いて当然と思われるメインライバルだが、バトルに於いてはなかなか勝てない、もしくは主人公の追い上げが脅威になっている等の理由から、必要以上に主人公を意識する。挙句に「あいつ(主人公)を倒すのはオレだけだ」「オレたちのバトルの邪魔をするな!」「おまえにオレとあいつの何がわかる?!」といったように、主人公に執着して他者を排除し、彼を独占したがっているとも受け止められる言動を繰り返す。このあたりが「じつは主人公を愛しているのではないか」と、腐女子たちの妄想を招く要因になっている。
  5. 周囲の主人公へのリスペクトが凄い ☜メインライバル以外のサブライバルや、対決するというよりは仲間として協力し合うといった関係性のキャラも登場するが、その殆どが主人公をリスペクトしている。多くのキャラから好意を寄せられている主人公はいわばハーレム状態であり、主人公を巡ってメインライバルとサブライバルの間で軋轢が生じるといった場合、これを三角関係と捉えて、腐女子にとっては格好のネタになる。
  6. 女子キャラが極端に少ない ☜ひとつの作品に登場する女子のキャラの人数は男子キャラの1割か、それにも満たない場合もある。男だけの世界と言っても過言ではない。対象年齢からして男女の色恋沙汰の描写もない=公式による公認カップルがないということは男同士の恋愛を妄想するにはうってつけである。
  7. ライバルに対する主人公の対応が慈悲深い ☜4で記した、メインライバルの主人公への執着は時にライバル側の横暴となる場合もある。団体戦ではチームメイトとして戦うと約束しておきながら、直前で他のチームへ移るなどの裏切り、主人公が自分を脅かすほど強くなったことへの八つ当たりともとれる暴言などである。そんなライバルに対し、多少は愚痴を漏らすものの、あくまでも彼との友情を重んじる主人公はライバルがチームへ戻ってきた時や反省の色を見せた際に、拒絶したり文句を言ったりはせず温かい心で迎える。その懐の深さに視聴者は感激し、主人公の株がさらに上がり、腐女子たちの支持も上がるという寸法である。
  8. 闇堕ちする者が出る ☜優等生が主人公へのライバル心を拗らせて堕ちてしまう、主人公自ら豹変するなど、作品によって闇堕ちする者の立場はまちまちだが、一筋縄ではいかない、年少者向けとしては存外にハードな傾向である。逆に、元々世を拗ねていたライバルキャラが主人公によって浄化されるように、闇堕ち状態の者へ救いの手を差し伸べるのは主人公のことが多く、これもまた主人公の株が上がる要因になる。
  9. ひたすら大掛かりな設定 ☜ホビアニの世界はとにかく大袈裟な設定ばかりで、枚挙にいとまがない。まず、それらホビーを用いた大会の規模が大きく、世界を股にかけることはデフォルトであり、開催にかける経費はオリンピック以上になるのではないかと推察される。強者同士のバトルに於いては嵐や雷を呼び、炎が吹き上がり、会場を破壊することはザラで、これまた修理に膨大な費用がかかるのではと思われる。時には人的被害も出て、キャラたちが怪我を負ったり、作品によっては死者を出したりすることもある。このような破壊力を持つホビーなので、そのパワーを狙う悪の組織が登場するパターンも多く、ことに強いホビーを持つ主人公たちが狙われる。そこで主人公とライバルが力を合わせて立ち向かうヒーロー物のような胸アツ展開になる。
  10. 大団円で終わる ☜様々なピンチを乗り越えた主人公が大会で優勝する、或いは悪の組織が壊滅するといった、ハッピーエンドでストーリーは完了する。全てのホビアニを視聴したわけではないので断定はできないが、バッドエンドやメリバだった作品は殆どなく、対象年齢層を考慮してもハッピーエンドで終わった方が好ましい。また、キャラたちのその後が描かれる場合もあり、小学生だった彼らが立派な青年になったのを見ると、筆者の世代としては感無量だが、ショタコンつまり、子供のままの彼らを好む腐女子にとっては複雑な心境かもしれない。これが次世代すなわち主人公やライバルたちの子供が出てくる話になると、そこに妻(女)の存在を感じて阿鼻叫喚となることもある。

 以上、ホビアニにハマる理由を記してみましたが、あくまでも腐女子目線でのホビアニの受け止め方であり、そのあたりは御理解いただけるようお願いします。今後もホビアニを愛し、作品を支持しつつ、ブログ記事へ反映できたらと思います。

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