オンラインイベント参加を振り返って反省会をば。
スラダンの同人活動をしていた時はギリギリまで原稿を描いたり、果ては新刊を落としたり、イベント当日の朝にコピー本を作ったりといった「サークルあるある」を体験したことはなく、前日に酒盛りして余裕ぶっこいて参加するのが常だったのですが、今回は8日の真夜中２時までイラストを描くという「この期に及んで」体験をしました。
今回の新作『本日はお日柄も良く』、表紙1Pにマンガ3Pという原稿をUPしてみたら何となく寂しいなと思い、この際イラストを追加しようと思いついたのがそもそもの始まり。表紙がデルドラの和装カラーイラストになるから、お色直しの洋装も描いてみよう、推しCPであるシスクミもカラーで描きたい。まあ、ここまでは良いとして、サークル紹介にはシュウバル推しを提示してあるのに、シスクミとデルドラしかないのはいかがなものか。マンガの内容も新郎新婦であるデルドラが主役で、仲人はあくまでもサブ。これはシュウバルのイラストも描くしかなかろう。
——といった経緯で「仲人の大役を終えたシュウバルが帰宅してくつろぐ様子」を描くことにしたわけです。が、描き始めたらトンデモなことに。
「お揃いの部屋着を着せてみよう、ラブラブだけどダサいやつ」と笑いをとりにいくオバ。「くつろぐんだからお茶でも飲ませるかな、茶菓子もあった方が……いや、テーブルクロスがうまく描けないから、もう木目でいいや」なんてやっているうちに真夜中に。だんだん疲れてきて、背景はクリスタの素材にあった窓でも貼ればいいかと処理してみたら……
「なんじゃこりゃあ〜っ！」
リビングルームのはずがどう見ても公民館。何時間もかけて、それこそデルドラやシスクミより描く時間がかかったのに終点が公民館ですよ。脱力。かといって２時を回ってもうやる気ナシ。そのまま出してしまいました。
思えば今回のネタは結婚式＆披露宴という、フォーマルで華やかな場ですから、そこに日常風景を入れれば浮くしダサくて当たり前なんですよね。設定ミスでしたわ、ちゃんちゃん。次の機会には背景を変えてもっとマシな景色にしたものを披露したいです。
それでも、このネタに関してのありがたい感想を幾つもいただきました。仲人を立てた神前式。披露宴ではお約束の展開、お色直しのあとはキャンドルサービスですよ。昭和の結婚式のノリ満載。
特に、こちらの狙いどおりの部分に反応をもらえると「してやったり」と嬉しくなります。狙いその①はドラムとバルトの女装、というか着物姿。ドラムは綿帽子が似合うはずだと確信をもって描きましたが、バルトがあそこまで黒留袖を着こなすとは（笑）。シュウとデルタの服装がかぶらないように、和装での挙式にしたのですが、表紙は自分が描いた中でもお気に入りの一枚になりました。
狙いその②は列席するキャラそれぞれの様子。男性の場合、披露宴のゲストとしては黒の礼服に白のワイシャツ、白系のネクタイが基本ですが、オシャレな人は蝶ネクタイなど使用。まあ、どこまで着崩していいのかわかりませんけど、おめでたい席なんで、ある程度自由にしても咎められないのではないかと。で、真面目なキャラは基本を守る、ネクタイもきっちり結ぶ。そこまで真面目じゃないと（笑）ネクタイを緩めたりセオリー通りの格好をしなかったり。よって、シスコにはブラックではなく、ホスト臭のする紫のスーツを着せてみました。
それでもオシャレしてくるだけまだマシで、フォーマルもへったくれもない、普段着で参加のフリーとルイ（笑）。マイペースで我が道を行く二人は「披露宴だから正装しないと」なんて気はさらさらない。そんな風に、キャラによって「この人はこうするだろう」を描いたところ、このマイペースなフリーがウケたという感想を頂き、狙いが当たったことに大満足。ちなみにお気に入りのコマは2Pめのフブキ・スオウ・ソーチョー。会場のあちこちを撮影していたカメラマンに向かって、それぞれ視線を送る様子がいい感じに描けたと自画自賛です。
さて今回の作品は小説のダイジェスト版という位置づけで、本編である小説にもそろそろ取りかからねばと思っています。また、もうひとつの公開作品、シスクミ小説については次の機会に取り上げます。
