シュウバル小説の作業をしていたため、こちらの記事の更新が遅くなり申し訳ありません。
いつぞや拝見した「『神』のラストでシュウのファンを公言していたフブキは学校でイジられていなかったのか」といった内容のツイが興味深くて、ちょっくら取り上げてみます。
原作では大会終了後、恐らく日本へ帰るための空港で、アニメでは米駒学園の屋上でシュウに出会ったフブキ。あなたのファンですとばかりに(実際その後は弟子入りするほど懐いている)目をキラキラさせていた彼は学校でも「尊敬するブレーダーはいる?」とか「目標にしているブレーダーは誰?」の質問にはシュウの名前を挙げていたことでしょう。
ところが、世間(しかも世界規模で)を騒がせていたレッドアイの正体がシュウだと判明。これ、小学生ならば「みんなのベイを破壊しまくっている悪いヤツ」という捉え方をして当然だと思います。
以下、米駒学園のフブキのクラスで、モブたちの間で展開されていそうな会話。
「おい、聞いたか。レッドアイの正体は紅シュウだったんだってよ」
「えーっ、マジかよ」
「あの白鷺城ルイとバトってる動画がベイチューブにアップされてたって。その時に仮面が割れて顔がわかっちゃったんだとさ」
「レッドアイってさ、イギリスのビッグベン破壊したんだろ。あれはもうテロリストの部類だって、ウチの父ちゃんが言ってたぜ」
「うわ、やっべー」
「そういや紅シュウって、この学校の卒業生じゃん。ベイクラブにも所属していたんじゃなかったっけ?」
「ベイクラブっていえば……おい、墨江。おまえ、憧れのブレーダーは紅シュウだって言ってたよな」
「あいつ、めっちゃ悪者だぞ。友達のシャカのベイまで壊したんだからな」
「そうだ、そうだ。テロリストだ」
そのあとは「テロリスト!」の大合唱。こんなふうに、まるで自分がレッドアイかのように責め立てられるフブキ。針の筵だよなぁ。まさか「そんなの嘘だ!」なんて反論できない、映像がれっきとした証拠だもの。
しかもレッドアイさん、世界大会個人戦に仮面無しで堂々の出場でしょ。大会関係者はギルデンが黙らせたとしても、世間は黙っちゃいないよ。ちゃっかり大会に参加している、あんなことしておいて厚かましいと非難轟々。それでも「シュウさんには何か事情があるはずだ」といったように、フブキがシュウを擁護し続けていたとしたら、健気といえばそうだけど、いささか「どうしたもんじゃろの」な気もする。
これさぁ、やっぱりアニメにおける「やり過ぎ」のせいじゃないっスか? 原作にはないシーンだもの。各ブレーダーを叩きのめしたのはともかく、ビッグベン破壊はまずかろう。あれって世界遺産じゃないの?(ここでググってみる)やはりそうだ、ウェストミンスター宮殿(ビッグベンはその施設の一部)として1987年に世界遺産登録されています。建築物としての遺産だからね、日本だったら法隆寺とか姫路城ぶっ壊すようなもんだよ。
刑事罰に問われる案件ですが、未成年なので家庭裁判所に送られる(家裁送致)或いは少年院送致といった処分がなされるんじゃ……犯罪者じゃん。イギリスでの未成年犯罪の処罰まではわかりませんが、ハイスペック男子の経歴に傷がつくことはたしか。キャリアの御両親は「ウチの子に限って」と絶句する。オーマイガー!
にも拘わらず(笑)「決勝戦、凄かったです!」と、何事もなかったかのように感動するフブキ。「ありがとう」と、嬉しそうに応えるシュウ。いいのか、これで。
今回のシュウバル小説第四話のシーンがレッドアイvsルイからのシュウバル対決(決勝)なんですけど、ビッグベン破壊には触れずに(笑)終わらせました。近日公開です。第五話が最終話になる予定、バルト生誕祭の前までには脱稿したいな。