狂志郎ブログの範疇になりますが、ワシの敬愛する作家としていつも名前を挙げているのがミステリ作家の有栖川有栖先生です。
以下は最近Twitterを始められた(ファンとしてはめちゃ嬉しい)先生のお人柄がにじみ出るツイ☟
編集・校閲さんからの「これでよいか。こうすればどうか」という指摘・提案に対し、愉快に思わない文筆家もいるようです。自分の不手際を認めつつ、提案どおりに直してたまるか、と別の文章を捻り出す人もいるそうですが、たいてい私はとても素直に従います。はい、そう変えます、と。
— 有栖川有栖 創作塾 (@sousakunet) 2020年8月2日
(有栖川)
「こうすれば文章がすっきりするのでは?」という提案に対し、「ごもっとも」と思いながら修正を拒むことがあります。漂白するより、微妙に汚れた文章(引っ掛かる文章)の方が効果を上げる、と考えた場合です。それを見た編集・校閲さんが「ふふ、わかる」と微笑している姿を想像しながら。
— 有栖川有栖 創作塾 (@sousakunet) 2020年8月2日
(有栖川)
前のツイートに若干の補足をすると……小説は詩歌に比べればラフな文芸で、ラフネスも武器になる。彫琢は大切ですが、あまりにもつるつるの廊下はかえって歩きにくい、と考えて書いています。
— 有栖川有栖 創作塾 (@sousakunet) 2020年8月2日
(有栖川)
本格ミステリ界では超有名ですが、本格オンリーではなく、様々なジャンルの作品も手掛けておられ、事件を推理するだけではカタがつかない幻想ミステリや、近年は霊の視える心霊探偵が活躍するシリーズにも着手、そんな先生の、本格とはひと味違う作品を読んだところ、様々なインスピレーションを受けました。
ずっと足踏みだった自作にも「そうか、こういう展開にすればいいのか」といったことが閃いて、やはりinがなければoutができないものだと痛感しました。とうに仕上がっている過去作とはいえ、連日それをUPする作業にばかり没頭している=outしている状況は新規のものが手につかなくなる、UPもoutの作業ですしね。肥料をやらずに花を咲かせようとか、野菜や果実を実らせようとしている、そんな感じかな。
なるべくinを増やそうと、合間には以前に録画していたドラマを観たり、有栖川先生等の、プロの文章ばかりでなく、二次創作の小説を拝見したりする時もあります。とても面白い発想をされている方の作品に出会うこともありますが、自分とは話のもっていき方が違うため、「ワシなら先にこの場面を持ってきて、こういう展開にするな」とか「せっかくのネタなのに見せ方がもったいない」などなど、大きなお世話でしかないコメントをこっそり呟くことしばしば。まあ、これも文章を練るための修業になりますので。
あ、ちなみにですけど、エロを描くと文章力が上がるというコメを見かけましたが、エロシーンが大の苦手で、そんなんでよくBLのプロ目指すなんて世迷言を言ってたなと罵倒されるであろうワシ、今でもめちゃめちゃ苦手です。エロが沢山含まれているほど評価が上がるBL界ではやっていけないとわかりきっているのに、しつこくサイトに投稿していますが。
エロはもとより、恋愛以外のサブの部分にやたら力が入ってしまうのもクセで、卓球や剣道の試合の様子だの、殺人事件の展開だの、そちらの描写が多くて「BLはラブストーリーがメインですから」みたいなコメを書かれたこと多。やっぱ向いてないわ。エロよりも恋愛の紆余曲折を、さらに、その周囲のエピソードを丹念に描く方が面白いと思える感覚はBLよりも、謎解きメインのミステリに馴染んでいるからかもしれません。
さて、ずっと課題だったBLサイトへの投稿が終了しまして、これ、何が課題というか問題だったかと言うと、そのサイトで企画されているコンテストに応募しようとした過去作の文字数が応募規定に足りなかったのです。雑な計算で「あ、これならイケるわ」と思ったら、まったく足りなかった。何やってんだ。慌てて、あちらこちらを水増ししたのですが、既に仕上がっている話の文字数をさらに増やすという作業、これ以上エピソードを追加するわけにもいかず、なかなかに困難でした。これもまた、いい修業になりましたが。
その作業がやっと一段落したので、これからサブブログ1の作品公開準備に取りかかります。ちょっと間隔が空いてしまいますが、御了承ください。現在公開中の『 ロング・ヴァージョン』は8/3を以って全章が完結、爆ベイパラレル小説の方も残すところあと一話。このパラレルに関しましては、サブブログ2開設始まって以来の、多くのアクセスをいただきました、ありがとうございました。よろしければまた、感想お聞かせください。
有栖川有栖先生著『幻坂』は大阪の各地にある坂を題材にした、ミステリとも一味違う不思議なお話の数々が詰まっています。心霊探偵デビューの作品も載っています。お時間のある時に、ぜひ☟
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