つたのからま~るチャペールで♪ 選曲の古さに自信のある稀腐人です。よ~し、いよいよ同人時代のネタに突入だ! 当時の資料の大半は処分してしまったため、今回はいつもの画像貼り付けですが御了承ください。続編?では公開できるかも。
回顧録Ⅰ(12/1付)の繰り返しになりますが、ワシが同人活動を始めたのはドラゴンボールで悟空とベジータのCPにハマッたからです。ライバル×主人公の王道パターン好きはここから……とおもいきや、出だしは逆でした。主人公×ライバルじゃん。これは二人のキャラによるもので、深く考えるでもなく当たり前のこととして受け入れていました。
当時のDB同人がどのような状況だったのかははっきりと記憶にはないのですが、原作がコメディからバトル物へ変遷といった内容なので、二次創作もギャグが中心、「やおい」をやるサークルはあまりなかったと思います。CPにするキャラも多くはないしね。キレたギャグ本を拝見するのも、それはそれで楽しかったです。DBは今でも人気ジャンルだから本を出している方も沢山いらっしゃるでしょうけど、どんな内容が主流なのかな? あの頃のギャグ本は強烈だった、女性が創った本で、表紙に描かれた悟空が鼻水垂らしていたのを憶えています。
そんな中でもCPの♡な話を表現したかったワシは同人活動経験者の大学の友人・アバン師匠(『ダイの大冒険』に出てくる、主人公ダイたちの師匠)と仰ぐKと、絵師Sのアドバイスを受けながらDB本を創り続けました。大学卒業後、しばらくはお街で働いていましたが、訳あって地元にUターン。活動は主に地元と周辺地で開催される同人誌即売会への参加と通販、二ヶ月に一度ぐらいの割合で、東京在住・マンションに一人暮らしのSを頼って上京し、二人で晴海国際見本市会場での即売会に出ました。晴海ですよ、晴海。当時の腐女子の聖地。ワシが引退したあとすぐに取り壊されたらしい。そうと聞いて深い郷愁に駆られたわ、自分の同人活動の終焉だったかと……
悟空がスーパーサイヤ人になってからは、普段の「明るくて脳天気な悟空」とは違う「ドSでオレ様なカカロット」というキャラが確立しまして、そんなカカロットとベジータを絡ませるとなかなかイケる。カカベジCPネタを扱うサークルも増えてきました。トランクスが登場すると、ブルマとベジータのNLにもハマり、この二人の本も出しました。ワシの同人履歴の中で唯一の男女CP。ブルマのあっさりした性格が良かったからかな。少年誌には珍しい、女子の支持を受けるタイプだと思う。今ではそういう女子キャラも増えましたけどね。
それまで原作では子供の悟飯の姿しか登場していなかったから、そのお相手はピッコロがメイン。そこへ、トランクスの師匠が悟飯という設定が判明、また、大人になった悟飯のビジュアルが出てきてからは「師匠と弟子か。こういう関係のCPもよくね?」と盛り上がるように。創る本もカカベジ&飯トラの二本立ての内容になりました。ベジの相手として悟空は主流でしたけど、飯トラはマイナーCPだったなぁ。このCPには特にSがハマりまして、彼らについて語っているうちに「いや、こいつら、逆じゃない?」と。つまりトラ飯、年下攻。途中で攻受が交替したのは後にも先にも彼らだけですね。ギャグからシリアス、勿論やおいも。DBらしからぬオシャレな雰囲気の薄い本も創って、DBでは「やりたいことをやり尽くした」感が出てきました。
コンスタントに晴海の即売会へ参加しているうちに、お知り合いになるDBサークルもぼちぼちと増えて、同人活動の醍醐味を味わいつつある中、「同じジャンプ系のサークルさんへアンケートをお願いします」と依頼してきたのがスラダンのサークルでした。のちにわかったことですが、おそらくそのサークルはスラダンジャンルでは最古参、購入した本に「パンフを見たら参加サークル数がドカベンジャンルより少なかった」と、当時を振り返っておられました。それほどにスラダンはマイナージャンルだったんですね。
少年ジャンプが週刊誌売り上げの記録を出した黄金期だったと思います。ジャンプの四本柱とかそんな表現をされていたのがDB・幽遊白書・ダイの大冒険、そしてスラダン。同人界で圧倒的な人気を誇り、支持されていたのは幽遊白書で、蔵馬と飛影が腐女子のターゲットになっていましたが、スラダンは発展途上中といった感じ。聖闘士星矢のあとを継ぐような形でジャンプを読み続けてDBにハマッたワシですが、次に興味を惹かれたスラダンにいつしか手を出すようになっていました。
「スラダンもいいよね、そろそろそっちに行く?」とSに持ち掛けると承知してくれたので、DBジャンルで参加しながらもスラダンのコピー本を並べ、オフセの本を出すに至ると、軸足はスラダンへとシフト。即売会へはスラダンサークルとして参加する運びとなりました。その頃には参加サークル数はドカベンよりは多くなっていたと思いますが、ここに大きな落とし穴があることに我々は気づいていなかったのです……!
この続きは次回、同人時代Ⅱにて。